
こんにちは。MLMナビ運営者です。最近、久しぶりに連絡が来た友人や、家族がニュースキンを始めて「なんだか様子がおかしい」「まるで信者のようになってしまった」と戸惑っていませんか。急にSNSでキラキラした投稿が増えたり、熱心に「すごい人がいる」と勧誘されたりすると、洗脳されているのではないかと心配になりますよね。また、アムウェイなどの他社やねずみ講との違い、ネットにある悪い口コミの真偽についても気になるところかなと思います。この記事では、そんなニュースキン信者の心理や特徴について、業界の裏側も交えて詳しく解説します。
記事のポイント
- ニュースキン会員に見られる独特なSNS活用や行動パターン
- 友人を巻き込む勧誘の手口と信者特有の思考回路
- 世間で「宗教的」「洗脳」と言われてしまう根本的な理由
- MLMの仕組みや法律面から見るニュースキンの実態と対処法
ニュースキン信者の特徴と行動パターン

- SNSやインスタでの情報発信
- 友人を顧客として勧誘する手口
- 洗脳とも呼ばれる思考パターン
- 成功者や師匠への崇拝と依存
- 日用品を製品で統一する心理
SNSやインスタでの情報発信
ニュースキンに取り組む熱心な会員の特徴として、まず挙げられるのがSNS、特にInstagram(インスタ)やTikTokでの情報発信が異常なほど活発であるという点です。これは単なる趣味の日記ではなく、ビジネスにおける「集客」や「ブランディング」として徹底的に計算された行動なんですよね。
彼らがSNSに力を入れる最大の理由は、「友人のリストがいずれ尽きるから」です。最初は地元の友達や同級生に声をかけますが、すぐに連絡できる相手がいなくなります。そこで、SNSを使って「見知らぬ人」を惹きつける戦略(アトラクションマーケティングと呼ばれたりします)にシフトするわけです。具体的には、以下のような投稿パターンが非常に多く見られます。
【よくあるSNS投稿の特徴】
- 製品名を隠したハッシュタグ戦略:あえて「ニュースキン」とは書かず、「#はちみつ肌」「#ルミスパ」「#ニュースキン使ってる人と繋がりたい」などのタグを多用します。これは、検索エンジンでのネガティブな評判(「ニュースキン 苦情」など)に触れさせないための工夫でもあります。
- キラキラしたライフスタイルの演出:平日の昼間から高級ランチ、タワーマンションでのパーティー、海外旅行の写真を頻繁にアップします。「こんなに自由な生活、羨ましいでしょ?」という無言のアピールですが、実は無理して分割払いで参加しているケースも少なくありません。
- 意識高い系のポエム:「今日の出会いに感謝」「仲間と共に成長」「昨日の自分より今日の自分」といった、自己啓発的なメッセージを画像と共に投稿します。
これらの投稿の目的は、閲覧者に「私もこんな生活がしたい」「この人は何をしている人なんだろう?」と興味を持たせることです。そして、「副業に興味ありますか?」といきなりDMを送るのではなく、「美肌モデルに興味ないですか?」「無料でお肌のチェックできますよ」といった、一見ビジネスとは関係なさそうな切り口で接触してくるのが常套手段です。
ここで注意したいのが、最近厳しくなっている「ステルスマーケティング(ステマ)」の問題です。金銭的なやり取りや利益が発生する関係性があるにもかかわらず、あくまで「個人の感想」や「ただの紹介」を装って宣伝する行為は、規制の対象となる可能性があります。
(出典:消費者庁『令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります』)
もし、あなたの友人が「これは広告ではない、ただのシェアだ」と言い張っていても、ビジネス活動の一環として行っている以上、見る側としては警戒が必要かなと思います。「モデル募集」に乗っかったら、最終的に数十万円の美顔器を勧められた…なんて話は本当によくあるので、SNS上の甘い言葉には注意してくださいね。
友人を顧客として勧誘する手口
多くの人が戸惑い、時に傷つくのが、「久しぶりにご飯でも行こうよ!」と親しげに誘われて行ってみたら、実はゴリゴリの勧誘だったというケースです。これ、本当にショックですよね。でも、ニュースキン信者と呼ばれる人々にとって、友人や知人は単なる友達ではなく、「見込み客」や「将来のビジネスパートナー候補」としてリストアップされているんです。
彼らはビジネスを始める際、まず「リストアップ」という作業を行います。携帯電話のアドレス帳に入っている人全員、卒業アルバムの友人、元同僚など、とにかく100人以上の名前を書き出し、片っ端からアポイントを取るように指導されることが多いです。このとき使われるのが、MLM業界で有名な「ABCの法則」というテクニックです。
| 役割 | 名称 | 解説 |
|---|---|---|
| A (Adviser) | アドバイザー | 説明役の成功者(アップライン)。「すごい人」として紹介される。 |
| B (Bridge) | ブリッジ | 橋渡し役(あなたの友人)。Aさんを猛烈に褒めちぎる役割。 |
| C (Customer) | カスタマー | 客(あなた)。Bとの関係性があるため断りにくい。 |
具体的な流れとしては、まず友人があなたの現状の不満(給料が低い、残業が多い、将来が不安など)を巧みに聞き出します。これを業界用語で「ニード喚起」と呼びます。そして、「その悩みを解決しているすごい人がいるんだ。一度会ってみない?」と持ちかけます。ここで重要なのは、事前に「ニュースキンの勧誘である」とは明確に言わないことが多いという点です。
カフェやファミレスに行くと、そこには「Aさん」が待っています。友人はAさんを「年収〇〇万円の若手実業家」「自由に世界を旅している人」などと過剰に持ち上げ(T-UPと言います)、あなたがAさんの話を聞かざるを得ない空気を作ります。Aさんは洗練された話術で「権利収入の重要性」や「労働収入の限界」を説き、最終的にニュースキンのビジネスプランを提示してきます。
この手法の問題点は、事前に目的を告げずに密室(や逃げにくい場所)で勧誘を行う点にあり、これは特定商取引法で禁止されている「目的隠匿勧誘」や「ブラインド勧誘」に当たる可能性があります。もしこのような状況に陥ったら、相手との関係性を気にするよりも、まずは自分の身を守ることが最優先です。「法律違反ではないか」と指摘するのも一つの手ですよ。
「友達だから断りにくい」という心理を巧みに利用したこの手法こそが、多くの人が「信者=怖い」と感じる大きな要因になっています。
洗脳とも呼ばれる思考パターン

ニュースキン信者が「洗脳されている」と表現される背景には、MLM特有の強力で特殊なマインドセット(思考様式)の教育があります。彼らは定期的に開催されるセミナーやミーティング、あるいは「ラリー」と呼ばれる大規模な表彰イベントに参加し、そこで徹底的に「成功者の思考」を刷り込まれます。
この教育プロセスで頻繁に使われるのが、世界的ベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん』に出てくる「ESBI(クワドラント)」という概念です。「従業員(E)や自営業(S)のままでは一生自由になれない。ビジネスオーナー(B)や投資家(I)側に回らなければならない」という理論ですね。これは経済概念としては正しい部分もありますが、MLM組織ではこれを極端に解釈し、「会社員として働くこと=奴隷」「MLMをやること=唯一の脱出ルート」という二元論に持ち込む傾向があります。
その結果、信者特有の以下のような思考パターンが定着します。
【信者特有の思考回路】
- 超ポジティブ・シンキングの絶対化:「吐く言葉はプラスでなければならない」とされ、弱音やネガティブな発言は「成功を遠ざける」として禁止されます。うまくいかない現状があっても「これは試練だ」「成長痛だ」と無理やりポジティブに変換します。
- 自己責任論の徹底:ビジネスで結果が出ないのは、システムや製品、あるいは市場のせいではなく、100%「自分の努力やマインドが足りないから」と考えます。これにより、ビジネスモデル自体の欠陥に気づく機会を失います。
- ドリームキラーの排除:親や友人、恋人が心配して反対すると、それを「ドリームキラー(夢を壊す人)」と呼び、「成功したことのない人の意見を聞いてはいけない」と距離を置くよう指導されます。
このように、「グループ内の常識こそが正義」となり、外部との価値観のズレがどんどん大きくなっていく現象こそが、周囲から見て「宗教的」あるいは「カルト的」と感じられる正体です。彼らは決して悪気があるわけではなく、「あなたのためを思って」真剣に語りかけてくるため、説得しようとすればするほど、「あなたはまだ気づいていない可哀想な人」という目で見られてしまうこともあります。ここが一番厄介なポイントかもしれません。
成功者や師匠への崇拝と依存
ニュースキンのようなMLM組織では、既にビジネスで成功している上位会員(アップライン)が、神様のように絶対的な存在として扱われることがあります。彼らはコミュニティ内でしばしば「師匠」「メンター」「〇〇さん」と崇められ、信者たちはその一挙手一投足を真似し、言葉を疑うことなく実行しようとします。
なぜここまで崇拝するのかというと、MLMには「成功者の真似をすれば(コピーすれば)、自分も同じように成功できる」という教えがあるからです。これを「モデリング」と呼んだりしますが、実際には思考停止に近い状態に陥っているケースが多々あります。
師匠への依存が生む危険な行動例
- 金銭感覚の麻痺:「成功者の基準で生きろ」と言われ、収入に見合わない高級ブランド品を買ったり、借金をしてでも海外セミナーに参加したりします。「先行投資」という言葉で正当化されますが、実際はただの浪費になりがちです。
- 絶対服従:「師匠が右と言えば、左に見えても右」というレベルの服従を求められるグループもあります。たとえ過度な買い込み(タイトル維持のための自爆買い)を示唆されても、「師匠が言うならそれが成功への近道なんだ」と信じて実行してしまいます。
- 情報の遮断:「師匠以外のノウハウや外部の情報はノイズになるから遮断しろ」と指導され、客観的な判断ができなくなります。
会話の中で頻繁に「お世話になっている凄い人がいて…」「その人の話を聞くだけでも人生観が変わるよ」「私のメンターが言ってたんだけど」といったフレーズが出てくる場合、その背後には強力な師弟関係や、ある種の共依存関係が存在している可能性が高いです。自分の意見よりも組織の論理や師匠の言葉を優先する姿勢は、まさに「信者」と呼ばれる所以と言えるでしょう。
日用品を製品で統一する心理
もしあなたがニュースキン会員の自宅に行く機会があったら、洗面所やお風呂場、キッチンをチェックしてみてください。シャンプー、コンディショナー、洗顔料、化粧水、歯磨き粉、洗剤、サプリメントに至るまで、家中のありとあらゆる消耗品がニュースキン製品で埋め尽くされていることでしょう。
これを業界用語で「ブランドチェンジ(ブラチェン)」と呼びますが、彼らにとっては単なる「愛用」の域を超えて、一種の「忠誠心の証」であり「ビジネスの基本」となっています。
彼らがここまで徹底して製品を統一するのには、いくつかの心理的・実利的な理由があります。
- 「100%ユーザー」という教え:「自分が製品を愛していないのに、人に勧められるわけがない」という理屈です。これは正論に聞こえますが、実際には「思考停止で全製品を買う」ことへの動機付けに使われます。
- 経皮毒などの不安訴求:セミナーや勉強会では、「市販のシャンプーや洗剤には有害な化学物質が含まれており、皮膚から吸収されて(経皮毒)、将来病気になる」といった、科学的根拠に乏しい不安情報を教え込まれることがあります。これにより、「ニュースキン以外は怖くて使えない」という心理状態になります。
- ポイント維持とタイトル維持:ビジネスとして報酬を得るためには、自分自身の購入分も含めて、毎月一定の売上ポイント(ボリューム)を維持する必要があります。そのため、必要以上に多くの製品を購入し、消費せざるを得ない状況になっている人もいます。
「本当に良いものを使っている」という強い自負があるため、他社の製品を使っている人(=真実を知らない人)に対して、少し上から目線で「まだそんなの使ってるの?」「体に悪いよ」とアドバイスをしてしまうこともあります。これが、余計なお世話として周囲との摩擦を生む原因の一つになっているんですよね。
ニュースキン信者の特徴と世間の評判

- ねずみ講やマルチ商法との関係
- 違法な勧誘行為に対する警戒
- アムウェイなど他社との比較
- 悪い口コミや批判への反応
- ニュースキン信者の特徴の総括
ねずみ講やマルチ商法との関係
インターネットの掲示板やSNSを見ていると、「ニュースキン=ねずみ講」という書き込みを本当によく見かけますよね。火のない所に煙は立たないと言いますが、なぜここまで混同されてしまうのでしょうか?実は、ここには法的な定義と、実際の現場での運用における曖昧さが深く関係しています。
まず、結論から言うと、ニュースキンは日本の法律(特定商取引法)で認められた「連鎖販売取引(マルチレベルマーケティング=MLM)」であり、違法な「ねずみ講(無限連鎖講)」とは明確に異なります。信者の方々が「私たちは合法だ!ねずみ講と一緒にするな!」と顔を真っ赤にして反論するのは、法律上は正しい主張なんですね。
でも、一般の人からすれば「どっちも怪しい」というのが本音ではないでしょうか。その違いを分かりやすく整理してみました。
| 比較項目 | ねずみ講(無限連鎖講) | ニュースキン(MLM) |
|---|---|---|
| 基本的な仕組み | 金品の受け渡しが主目的。上位会員への配当のみで回る。 | 商品の販売・流通が主目的。商品の売上から報酬が発生。 |
| 商品の有無 | なし(または価値のないガラクタ) | あり(高品質な化粧品・サプリ等) |
| 法的な扱い | 完全に違法(開設も勧誘も犯罪) | 合法(厳しい規制あり) |
| 組織の限界 | 人口に限界があるため必ず破綻する。 | 商品の消費があれば継続可能とされる。 |
最大の違いは「商品が介在しているかどうか」です。ニュースキンには実際に美顔器やサプリメントといった製品が存在し、それを流通させることで報酬が発生します。一方、ねずみ講はお金だけが動くマネーゲームで、後から入った人が必ず損をする仕組みです。
しかし、なぜこれほどまでに「ねずみ講だ」と言われ続けるのか。それは、勧誘の現場で語られる「夢」や「構造」がねずみ講とそっくりだからです。「あなたが2人紹介して、その2人がまた2人紹介すれば、何もしなくても収入が入る」という倍々ゲームの皮算用(机上の空論)を見せられれば、誰だって「それ、ねずみ講じゃないの?」と思いますよね。
さらに問題をややこしくしているのが、「マルチまがい商法」と呼ばれる悪質な業者の存在です。形式上は商品を扱っていても、実質的には会員登録料で儲けているようなケースもあり、これらが十把一絡げにされてニュースキンのイメージも悪化しています。信者たちはこの違いを必死に説明しようとしますが、説明すればするほど「必死すぎて怖い」と思われてしまう悪循環に陥っているのが現状かなと思います。
ニュースキンのねずみ講についての詳しい記事はコチラ↓
違法な勧誘行為に対する警戒

ニュースキンの評判を著しく落としている最大の要因、それは一部の熱心すぎる会員による「違法(または脱法)な勧誘行為」です。「製品が良いなら、なぜあんなに嫌われるの?」という疑問の答えは、ここにあります。実は、MLMの勧誘には特定商取引法によって非常に厳しいルールが課せられているのですが、現場ではそれが守られていないケースが多々あるんです。
特に問題視され、トラブルになりやすいのが以下の3つのパターンです。もしこれらに遭遇したら、即座に警戒モードに入ってください。
【これって違法?よくある違反事例】
- 氏名等の明示義務違反(ブラインド勧誘):
法律では、勧誘をする前に「会社名」「氏名」「勧誘が目的であること」「商品の種類」を告げなければなりません。「久しぶりにご飯行こう」「いい話がある」「イベントに来ない?」とだけ伝えて呼び出し、実際にはニュースキンの話をする行為は、この義務に違反する可能性があります。これが一番多いですよね。 - 不実告知(嘘をつくこと):
「誰でも簡単に月収100万稼げる」「このサプリで癌が治る」「アトピーが消える」といった、事実と異なることや、医薬品的な効能効果を謳って勧誘することは厳しく禁止されています(薬機法違反の恐れもあります)。 - 公衆の出入りしない場所での勧誘:
過去の行政処分例などを踏まえ、密室や閉鎖的な空間で長時間勧誘を行い、相手が帰りたいのに帰さないような状況を作ることは非常に危険であり、威迫・困惑させる行為として規制対象になります。
熱心な信者ほど、「相手のためになる素晴らしい話なんだから、多少強引でも聞かせるべきだ」という正義感で動いてしまいがちです。「まずは会わせないと始まらない」と教え込まれているため、嘘をついて呼び出すことに罪悪感を感じなくなっている人もいます。
また、最近ではマッチングアプリやSNSのDMを使った勧誘も増えていますが、これも「身分を隠して近づく」という点で非常にグレー、あるいはアウトな手法が横行しています。「運命の出会い」だと思って会いに行ったら、「運命のビジネス」の話だった…なんて笑えない話もよく聞きます。
もし違法な勧誘を受けたと感じたら、「それは特定商取引法違反じゃないですか?」と冷静に指摘するか、会話を録音する姿勢を見せると、相手も引き下がることが多いですよ。自分の身を守るためにも、法律の知識を少しだけ持っておくことをおすすめします。
アムウェイなど他社との比較
ニュースキンと並んでMLM業界の双璧をなすのが「アムウェイ(Amway)」です。どちらもアメリカ発祥の巨大企業であり、日本でも長い歴史を持っています。世間一般から見れば「どっちも同じようなマルチでしょ?」と一括りにされがちですが、内部の事情や信者の特徴には、意外と興味深い共通点と相違点があります。
まず、共通点から見ていきましょう。
- カリスマへの崇拝:どちらも成功者(トップリーダー)が神格化され、そのグループごとの「文化」や「不文律」が存在します。
- セミナーとイベント:週末のセミナー、大規模なラリー(表彰式)、ホームパーティーなどを通じて、仲間意識(帰属意識)を高める手法は瓜二つです。
- アンチへのスタンス:「理解できない人は可哀想」「私たちは選ばれた人間」という選民思想的なマインドセットも非常によく似ています。
一方で、違いも明確にあります。
【ニュースキンとアムウェイの主な違い】
- 主力製品のカラー:アムウェイは洗剤や鍋、空気清浄機など「日用品全般」を広く扱い、生活に密着したイメージです。対してニュースキンは、遺伝子研究を背景にした「エイジングケア」「美容機器(美顔器など)」「サプリメント」に特化しており、より美容・健康意識の高い層をターゲットにしています。
- 会員の雰囲気:グループにもよりますが、アムウェイは「家族」「アットホーム」「みんなでワイワイ」という体育会系やサークルノリが強いのに対し、ニュースキンはもう少し「ビジネスライク」「美意識高い系」「スタイリッシュ」な雰囲気を好む人が多い印象があります。
面白いのが、信者同士のライバル意識です。ニュースキン信者は「ウチの製品の科学的根拠(エビデンス)は世界一だ」「報酬プランはアムウェイより稼ぎやすい」と主張し、アムウェイ信者は「ウチが売上ナンバーワンだ」「日用品だからリピートしやすい」と主張し合うことがあります。
しかし、勧誘された側からすれば、どちらも「人間関係をお金に変えるビジネスモデル」であることに変わりはありません。どちらの信者も、組織の論理に深く染まれば染まるほど、一般社会の感覚からズレていってしまう点では共通していると言えるでしょう。
悪い口コミや批判への反応
あなたが友人を心配して、「ネットでニュースキンのこと調べたけど、苦情とか被害の声がいっぱいあるよ?大丈夫?」と伝えたとします。普通なら「えっ、本当?調べてみる」となるはずですが、ニュースキン信者の反応は全く異なります。
彼らは、ネット上の悪い口コミや批判に対して、鉄壁の防御反応(マインドブロック)を持っています。これには、組織内での徹底的な「予防接種」とも言える教育が影響しています。
具体的には、以下のようなロジックで反論してくることが多いはずです。
【信者の脳内変換ロジック】
- 「ネットの情報は便所の落書き」:アップラインから常々こう教えられています。「成功していない負け犬が嫉妬して書いている嘘」「ライバル会社の妨害工作」と本気で信じているため、どんなに客観的な被害報告を見せても届きません。
- 「実際に使っていない人の言葉は無価値」:「製品を使ったこともない人が批判している。本質を知っているのは私たちだけ」という選民思想で、批判をシャットアウトします。
- 「好転反応」という言い訳:製品を使って肌が荒れたり体調を崩したりしても、それは副作用ではなく「体から毒が出ている証拠(好転反応)」だと言いくるめられ、さらに製品を使わされるケースがあります(※医学的には非常に危険な考え方です)。
これは心理学で言う「認知的不協和」の解消行動です。自分が信じて大金や時間を投じたものが「間違っている」と認めるのは精神的に苦痛すぎるため、都合の悪い情報を無意識に排除し、自分を肯定してくれる情報だけを取り入れてしまうのです。
ですから、もしあなたが彼らを論破しようとして「こんなに悪い噂があるよ!」と証拠を突きつけても、彼らは逆に「あなたはメディアに洗脳されている」「ドリームキラーだ」と心を閉ざし、関係が悪化するだけ終わってしまう可能性が高いです。ここは本当に難しいところですが、正面からの否定は逆効果になることを覚えておいてください。
ニュースキンヤバイについての詳しい記事はコチラ↓
ニュースキン信者の特徴の総括
ここまで、ニュースキン信者の特徴、SNSでの行動パターン、勧誘の手口、そして法的な側面まで長文で解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。彼らの多くは、決して悪人ではなく、「現状を変えたい」「夢を叶えたい」と願う、純粋で真面目な人たちです。ただ、その純粋さがMLMという特殊な環境と教育によって、少し極端な方向へ増幅されてしまった結果が、「信者」と呼ばれる姿なのかもしれません。
【記事のまとめ】
- SNSの変化:「#はちみつ肌」などのタグやキラキラ投稿が増えたら、ビジネス開始のサイン。
- 勧誘の手口:「久しぶりに会おう」からの「すごい人に会わせたい」は王道パターン。ブラインド勧誘には要注意。
- 思考の変化:師匠への絶対服従、異様なポジティブ思考、アンチ情報の遮断など、カルト的な側面が見られる。
- 製品への執着:家中の日用品がニュースキンに変わり、他社製品を否定し始める。
- 法的な位置づけ:ねずみ講ではないが、特商法違反ギリギリ(またはアウト)の勧誘が横行しているのが実情。
もしあなたの友人がニュースキンにハマってしまっても、彼らの人格まで否定する必要はありません。ただ、「ビジネスの話は聞かない」「製品は買わない」という境界線(バウンダリー)をはっきりと引くことが、あなた自身の生活と、そして(もし可能なら)友人関係を守るための唯一の方法です。「友達だから買ってあげる」という優しさは、彼らをさらに深みにハマらせ、結果として彼らの被害を拡大させることにもなりかねません。
また、あなた自身が勧誘を受けたときは、場の雰囲気や相手の熱意に流されず、「本当に自分に必要なものか?」「そのビジネスモデルにリスクはないか?」を冷静に判断してください。困ったときは、一人で抱え込まず、消費者センター(局番なしの188)などの専門機関に相談するのも賢い選択ですよ。
※本記事は一般的な傾向や事例を解説したものであり、全てのニュースキン会員がこのような行動を取るわけではありません。また、ビジネスへの参加や契約に関する最終的な判断は、公式サイトの情報を確認の上、ご自身の責任において慎重に行ってください。
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